質問力アップ!メンターへの効果的な質問ガイド

学習中にわからないことがあったとき、「何を聞けばよいかわからない」「聞きたいことがうまく伝わらず、何度もやり取りが続いてしまう」ということはありませんか。
本コンテンツではチャットサポートやメンタリングでのご質問について、以下のようなことをまとめましたのでぜひご活用ください!

チャットサポートについて

質問の際に心がけるポイント

メンターは受講生の正しいスキル定着のため、質問にそのまま回答するのではなく、問題解決や気づきにつながるような回答を心がけています。

そのためにも、質問の際は下記のことを意識してご質問いただくようお願いします。
解決がスムーズになるだけでなく、正しい理解にもつながります。

check_circleまずは15分、自分で調べてみましょう!

たとえばエラーであれば、エラーの際に表示される言葉をGoogleやYahoo!、twitterなどで検索します。検索によって、過去に同じことで悩んだユーザーや、熟知した方の書いた解決策を見つけられる可能性があります。

まずは15分を目安に、自分の力で解決策を調べてみましょう。

また、検索によってわかったことを自分で実践してみましょう。
試してみて、うまくいけば問題解決です。
しかし、情報が古いなどの理由でうまくいかない場合や、調べてみても知りたいことが見つからない場合もあります。
そのような場合は遠慮せず、メンターに質問してみましょう。

質問のコツ

check_circle今の状況を整理してみましょう!

わからないことがあったとき、「今、どういう状況なのか」「どんなことで困っているのか」という情報を整理することが大切です。
質問が漠然としていたり、状況がわからない場合には必要な情報を確認するために、何度もやり取りが発生してしまうことがあります。

まず、ご自身の状況や聞きたいことを整理して具体的に質問することでアウトプットがしやすくなり、相手にもよりわかりやすく伝えることができるようになります。

  • 今はどういう状況なのか(エラーが出ている等)
  • 自分で何をどこまで調べたか、調べてわかったこと。
  • 今できていること。理解できていること。
  • その上でどんな点がわからないのか、何を知りたいのか。

状況を整理するためには「5W1H」を意識するとよいでしょう。
自分が今どんな状況なのかわからないときは、この「5W1H」に当てはめて考えてみてください。

5W1Hとは?
  • What(何を)に当たり、物や事の対象物を表します。
  • Who(誰が)「だれが」を表し、人物と役割、関係を提示します。
  • When(いつ)「いつ」といった日時や期限、タイミングを表します。
  • Where(どこで)「どこで」といった場所や環境を示します。
  • Why(なぜ)「なぜ」といった理由や原因を表す事項です。
  • How(どうやって)「どのように」といった方法や手段を示すものです。

ひな形(テンプレート)を使いましょう

質問する際にはひな形(テンプレート)を使うことはとても有効です。
状況を整理して伝える場合、文章ですべてを伝えようとすると、うまく伝えられなかったり、質問文を作ることに時間がかかってしまう場合もあります。

ひな形を使えば項目にしたがって今の状況を1つずつ整理しながら記載できます。
ぜひご活用ください!

ひな形(テンプレート)を使うメリット
  • わからないことを言語化することで整理ができる
  • メンターから適切な回答を引き出しやすくなる
  • あとで振り返りがしやすい

ひな形(テンプレート)下記のひな形をコピーして質問チャンネルの入力欄に貼り付け、例文をご自身の質問内容に書き換えて、投稿してください。

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】

【解決のために試した(調べた)ことは何か】

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】

また、カリキュラムの右下に表示されるアイコンを押すと、上記のひな形が表示されます。こちらもご利用ください。

<参考>目的別ひな形の使用例

※例1

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
Unity Lesson9

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
エラー内容が知りたい
【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
NullReferenceException: Object reference not set to an instance of an object
以上のエラーログの発生

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
内容を検索し、存在しない変数を参照していることはわかりました。

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
存在しない変数がどの変数なのかわからず

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
Unityのキャプチャ
https://gyazo.com/ddddddeeeeeeffffff

※例2

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
Java 日報管理に顧客と商談情報を追加

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
日報の編集

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
・商談状況を編集すると、内容の方が更新され、商談状況は更新されない。
・内容は編集しても更新されない。
・顧客も更新されない。

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
・ReportsActionのupdateメソッドへ 顧客と商談状況を追加する
・ReportServeceのupdateメソッドへ 顧客と商談状況を追加する

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
タイトルは更新されるのに他は更新されないのは何がだめなんでしょうか。
コンソールにエラーの表記がない場合はどこを確認したらよいのでしょうか。

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
なし

※例1

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
Lesson2「AdobeXD」のチャプター17.2

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
WordPressを正常に起動したい

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
・sudo rebootコマンド実行後、下記図1のエラーが表示される。
・bash install-03.shコマンド実行後、
のようなアドレスが生成されるが、下記図2の画面になり、テキスト通りに進まない。

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
install-01.shからinstall-03.shまでの実行

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
ワークスペースの削除、install-01,02,03を再インストールし再実行を3度ほど試したが改善しませんでした。

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
図1:https://gyazo.com/xxxxxxyyyyyyzzzzz
図2:https://gyazo.com/aaaaaabbbbbbcccccc

※例2

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
データサイエンス Lesson6の実習

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
オープンデータなどを用いて解析する

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
Google Dataset Searchを使用し日本のデータを取得しました。
データ内容は「予防接種、はしか (生後 12 ~ 23 か月の小児の割合) - 日本」です。
このデータをどのように解析にかければいいのかよくわかりません。
サンプルの不動産価格予測やアヤメの分類データはいくつか項目がありますが、今回の分析のために 「予防接種、はしか (生後 12 ~ 23 か月の小児の割合) - 日本」だけでなく、別のデータをとってきてそれを組み合わせた方がいいでしょうか?

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
データを取得したまでです。

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
この実習の進め方がまずわかっていない状態です。

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
https://gyazo.com/gggggghhhhhhiiiiii

※例1

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
Python Lesson 5 Chapter 8.2 / Recursive Function

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
再帰関数の仕組みの理解

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
なぜそれが必要でどのようなシチュエーションで使われるのかがわからない状態です。

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
再帰関数のカリキュラムを2回ほど読み、再帰関数は自分自身を呼び出す関数だという認識をしました。

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
カリキュラム以外のPythonの教科書も参考にしましたが、具体的な使い方が理解できませんでした。

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
https://example.com/curriculum/lesson5

※例2

【何に関する質問か(カリキュラムの場所/ツール名)】
SQL Lesson9の2-3

【実現したいこと(理解したいこと)は何か】
給与表にデータを挿入したい

【現在どのような状態か(エラーの内容/理解できていない内容)】
なぜエラーになるのかわかりません

【現在までに行なったこと(理解できたこと)は何か】
以下の表の作成とSQLを実行しました。

【解決のために試した(調べた)ことは何か】
エラー内容を確認しましたが、意味がわからない状態です。

【関連情報(参考にしたWebサイトのURL/ソースコード/Gyazoのリンクなど)】
```mysql
> DESC salary;
+--------------+------+------+-----+---------+-------+
| Field | Type | Null | Key | Default | Extra |
+--------------+------+------+-----+---------+-------+
| emp_id | int | NO | PRI | NULL | |
| basic_salary | int | YES | | NULL | |
| allowance | int | YES | | NULL | |
| deducation | int | YES | | NULL | |
| paymemt_date | date | NO | PRI | NULL | |
+--------------+------+------+-----+---------+-------+
5 rows in set (0.01 sec)

mysql> insert into salary (emp_id,basic_salary,allowance,deducation,payment_date)
-> values(10001,1000000,0,300000,'2019/1/31');
ERROR 1054 (42S22): Unknown column 'payment_date' in 'field list'
```

質問例をみる

※カリキュラムで使用しないツールはサポート対象外となりますので、あらかじめご了承ください。

メンタリングについて

メンタリングの目的を知る

※サポート内容にメンタリングが含まれていない方は下記は対象外となります。

チャット(Slack)によるサポートでは、学習内容に関する質問が中心となります。
メンタリングでも、学習内容についての質問は可能ですが、以下のポイントに注目して、質問内容を考えてメンターへ質問すると効果的です。

  • 今の自分は、何が理解できていて、何がわからないのか
  • 今の自分は、何が得意で、何が苦手か
  • 今の自分は、どのような間違いをしやすいか

メンターと対話しながら、以上のポイントについて
自分自身を見つめ直し、これからの目標を設定して、学習に活かしていく。
このような目的で行うのがメンタリングです。

メンタリングを有意義にするポイント

25分間のメンターとの対話が学習内容に関する質問のみで終わらないよう、メンターに対して効果的な質問を行うことが、メンタリングでは重要です。

check_circle状況を具体的に伝えましょう!

たとえばトラブルの解決について質問しようとして「HDDレコーダーで録画ができない」としか言わなかった場合、原因としてさまざまな可能性が考えられるため、仮に「電源プラグが抜けていた」という単純な理由だったとしても、解決に時間がかかってしまいます。

チャットサポートと同じく以下のような点を整理してメンターに伝えると、短時間での解決が期待できます。

  • 今はどういう状況なのか(エラーが出ている等)。
  • 自分で何をどこまで調べたか、調べてわかったこと。
  • 今できていること。理解できていること。
  • その上でどんな点がわからないのか、何を知りたいのか。

学習後に学習内容や理解度、今の気持ちを記録しましょう

メモやTwitterなどを活用して、日々学習の記録を習慣化することをおススメします。

<記録を続けることのメリット>

  • 自分の今の状況を把握でき、客観的に見ることができる
  • あとで振り返って復習できる
  • 学習の挫折やモチベーションダウンを防ぐ
  • 自分の言葉で整理することで理解が深まる

テックアカデミーではその動作を「学習報告」と呼んでいます。
(参照:「学習の効果大幅UP!?実はみんなやってる『学習報告』とは?」

学習した日の最後でも、ひとつのレッスンが完了した時点でも構いませんので、以下のような点を記録しておくと、メンタリング時に何を質問できるかが見えてきます。

  • 何を学習したか
  • 今回の学習項目はコース全体の内容としてどういう位置づけにあると認識しているか
  • 何が理解できて、何がわからなかったか
  • 課題を進める上で困っていること、作業が止まってしまっている原因
  • 事前に立てていた目標に対する達成度はどのくらいか
  • 提出した課題のフィードバックでどのような返答があったか

メンターの仕事について質問してみましょう

メンターは、専門領域のプロフェッショナルとして現役で活躍しています。メンターの普段の仕事について聞いてみてもよいでしょう。プロの仕事を垣間見ることで、学習のモチベーションも上がります。

  • 現在どういう仕事やプロジェクトをしているか
  • 駆け出しの頃はどういう仕事をしていたか
  • 一日の作業の流れについて
    • 現在の学習項目を活用した仕事やプロジェクトについて
    • どういったプロジェクトだったか
    • プロジェクトの規模(人数や期間など)
    • そのプロジェクトから学んだこと

※なお、仕事先との守秘義務のため、具体的な社名やプロジェクトの細かな内容など、メンターが話せない内容もある点はご了承ください。

メンタリングの前に事前準備をしましょう

各回のメンタリングは30分の枠で設定されていますが、メンターと対話ができる実質的な時間は25分間です。
最後の5分間はメンターがメンタリングのレポートをまとめる時間となります。
25分間という時間的な面を意識し、話したいこと・質問したい項目をあらかじめメモにまとめておくなどして、短い時間の中でも満足できるメンタリングとなるようにしましょう。

メンタリングメモについて
メンタリング時にメンターに聞きたいことのメモ帳としてご利用ください。カリキュラムで気になったことや、わからない部分をメモして残しておきましょう。
※担当メンターは、前後の30分においても別の受講生とのメンタリングを予定している場合があります。その為、予定された時間通りに実施できるようご協力をお願いいたします。
※学習システム > メンタリングページの右下に出てくるアイコンを押すと「メンタリングメモ」が表示されます。

※担当メンターは、前後の30分においても別の受講生とのメンタリングを予定している場合があります。その為、予定された時間通りに実施できるようご協力をお願いいたします。

メンターとのコミュニケーションを大切にしましょう

テックアカデミーでは、皆さまの理解を深めていただく手段として「メンターとの対話」を重視しています。

チャットサポートやメンタリング内でのメンターとの対話の中で、わからないことや気になることがあれば、遠慮なく聞いてみましょう。

メンターは受講生の皆さんの学習進捗や理解度に合わせてアドバイスを行なっております。また、『考える力』を身につけていただくために、質問にそのまま回答するのではなく、たとえば復習をお願いしたり必要に応じて参考サイト(URL)をお伝えしたりする場合もございます。

参考サイトの紹介の場合

復習を促す場合

学習を進めるうちに「これで合っているのか」「何か違う気がする」と不安になることもあるかと思います。
そういうときには「自分では◯◯と考えたが、ここまでの考え方は合っていますか?」という風に自分の考え方や認識が合っているかをメンターに確認してみることも1つの方法です。

受講中はメンターとコミュニケーションを多くとることで良好な関係を築いていただき、メンターの力を信じて学習を進めていただけますと幸いです。
メンターは、皆さまが学習を深めていけるよう応援していますので、お気軽にご質問ください。